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「今震災からのあゆみを語ろう~知っておきたい震災から復興へのあしあと~」開催しました

震災から20年。「食」から震災を振り返り、その学びを生かし伝えるための本を作っている白井さんが、矢田立郎前神戸市長に当時行政の現場でおきていたこと、その時伝えられなかった色んなお話をぜひ聞かせていただきたいと今回のセミナーが実現しました。
真夏の太陽が照りつける中、汗をかきながら会場に来られた方々を、美しくリニューアルした旧乾邸がお出迎え。館内の見学もしていただきました。遠く海まで見下ろせる3階のサンルームが今回のセミナー会場です。

冒頭で乾邸について神戸市の方にご説明をいただいた後、矢田前神戸市長にお話を。神戸の文化的な歴史背景に始まり、東日本大震災の話へ。被災地から神戸市の震災の経験者をと応援要請を受けたものの、当時現場を動かしていた主要な職員はちょうど定年を迎える年代。定年を前倒ししてもらい現地で実務にあたる中、被災地でケガや事故にあっても身分保障がないため、今後同じようなケースで困る人が出ないよう国にかけあって身分保障の仕組みを整えられたのだそうです。また震災後、災害時で被災してもバックアップが可能な水道管や応急給水の拠点を整備されたことなど、震災で起きる前例のない様々な問題や、震災の経験を生かした取り組みなどお聞かせいだきました

その後1階のゲストルームに移動し、今日の日が迎えられたことに乾杯し、ミニパーティーでささやかに締めくくりました。美しいシャンデリアの下、楽しく集う様子を、旧乾邸も喜んでくれているようでした。