味わい豊かで煮崩れしない!これぞ大納言。
「丹波黒さや大納言小豆」は、一般の「大納言小豆」に比べて大粒で色が濃く、皮が柔らかく薄いのに煮詰めても形崩れせず、うまみ豊かにふっくらと炊けるのが特長です。そもそも「丹波大納言小豆」と言えば「黒さや」のことを指し、300年以上前から京都御所に献納されるなど、歴史ある小豆でしたが、限られた地域でしか栽培できず、収穫量が少ないため、量産できる品種に改良され、現在の品種になっているのだそう。そのため生産者は激減しましたが、品質の良さを知る農家だけが自家用として細々と作り続けていた「黒さや」を、柳田さんは周辺農家に呼びかけ、再び栽培を拡大させました。
「黒さや」の名は、完熟するとさやが黒く変化することから。柳田さんは、熟すのを見極め、一つひとつ丁寧に手で収穫されます。「青いさやがだんだん黒くなり、さやの中の小豆が赤くなると粒がさやから離れ、振るとカラカラ音がするようになります。それが収穫のタイミング」。
今年は11月初旬頃に収穫の予定です(2023年10月取材)。
「多くの人に『黒さや』の美味しさを知ってもらいたい」と
オープンしたお店では、奥様の明子さんが作るぜんざいや
おはぎが楽しめます。次世代につなげていきたい、兵庫な
らではの美味しいものの一つです。
「やなぎた」
兵庫県丹波市春日町東中1425
TEL 0795(75)1249