認定こども園の給食を、オーガニック給食に!
豊かな里山の暮らしが広がる、丹波地域。有機農業への取り組みの重要性が謳われたのは1970年代からと、地域全体の意識の高さが伺えます。未来を担う子どもたちの健康な身体づくりのために、オーガニック給食を求めるお母さんたちの声の高まりがきっかけとなり、市島地区で有機農業の推進に取り組んでこられた「梶原オーガニックパラダイス」では、認定こども園の給食をオーガニック給食にしようと、新たに活動をスタート。地元有志の農産物販売所や生産者が協力し合いながら、2022年10月から、認定こども園の毎日の給食の米を自然栽培米に変えることに成功され、現在も持続可能な仕組みづくりに取り組んでおられます。(昨年は、給食納入米の2/3が自然栽培米で1/3は有機米)「小・中学校の給食も大切ですが、まずは小学校入学前の子どもたちの給食を、地元の私らが育てている有機米、有機野菜で作りたい」と、代表の荒木武夫さん。現在、有機野菜の提供は流通経路の関係でまだ実現できていませんが、今後課題を解決し、できるだけ早い時期にかなえたい、と意気込まれます。
「梶原オーガニックパラダイス」の構成員は、現在7名。
名称通り、明るい笑顔が印象的な陽気な仲間たちの集まりです。
「兵庫の食を次の世代につなげていくため、私たちにできることは、こうした活動を続けてくれている方たちに敬意を表しながら、地元でとれた自然栽培の米や野菜を食べること。これからも応援していきたい」と、山名さん。
有機農業の取り組みは、有機の里と呼ばれる丹波市内でさえ、農地のうち約3%に過ぎず、全国ではわずか0.6%とまだまだ広がっていないのが現状。「だからこそ、多くの人に知っていただくことが大事なんです」。
「梶原オーガニックパラダイス」
特定非営利活動法人「いちじま丹波太郎」
兵庫県丹波市市島町上垣25-3
TEL 0795(80)3750
http://www5.nkansai.ne.jp/org/tanbataro/